チャットボット・AI(人工知能)・RPAの違いをまとめてみた

チャットボット・AI(人工知能)・RPAの違いをまとめてみた

まとめの背景

なぜ、今回筆者がこの記事を書いたかというと、日々営業活動をしていて、これらの言葉の意味や使い方を混同している方が非常に多くいると感じているからです。言葉だけ聞いて、どれがいいとかではなく、それぞれを正確に理解することが大切だと思う。それぞれ特徴があり、企業が導入するに当たっては、場面や要望によって何が最適かは異なるはず。
それぞれがどういう意味なのか、改めて調べてみた。

チャットボットとは

チャットとロボットを掛け合わせた、チャットコミュニケーションを自動で行うプログラム。あらかじめ決められたルールに則って、自動的に会話を成立させる。

では、チャットボットは、新しい技術なのか。
実はそうではない。チャットボット自体は、1960年代にはすでにあった。
単純なパターンマッチに基づくチャットボット「ELIZA」だ。世代の人にはわかるかもしれないが、Office 97にはパターン化された会話ができるイルカが常駐していた。筆者は、昔見たことがある…
パターンマッチングとしてのチャットボットは、決して新しい技術でもなんでもない。

じゃあ、なぜまた今になってチャットボットなのか。それは、パターンマッチングとしてのチャットボットに、AI(広義でのAI)が搭載されることによって、可能性が一気に広がり、こぞってチャットボット導入が進んでいると考えられる。

AI(人工知能)とは

wikipediaによると、以下が人工知能の説明となっている。
人工知能(じんこうちのう、英: artificial intelligence、AI)とは、人工的にコンピュータ上などで人間と同様の知能を実現させようという試み、あるいはそのための一連の基礎技術を指す。
出典:wikipedia

一般社団法人 人工知能学会設立趣意書によると、以下のように定義されている。
大量の知識データに対して、 高度な推論を的確に行うことを目指したもの
出典:一般社団法人 人工知能学会設立趣意書からの抜粋

総務省によると、以下のように説明されている。
知的な機械、特に、知的なコンピュータプログラムを作る科学と技 術
出典:総務省 人工知能(AI)の現状と未来

実は人工知能の定義は研究者によって様々。
つまり、人工知能(AI)という言葉が、初めて世に知られた1956年以来、人工知能の定義は未だに明確に定められていない。

チャットボットと比較して、定義するのであれば、「大量の知識データから現象を推論し、自ら気づくことができる人間のような知能」と言うことになるか。

 

RPAとは

RPAとは、「Robotic Process Automation」の略称で、直訳すると業務自動化になる。意味としては、人間が行うデスクトップ画面上の操作を記録し、記録した作業をルールにもとづいて自動的に再現する技術の事。RPAで行っている記録には低レベル記録と、高レベル記録の2つの種類があるらしい。低レベル記録ではユーザーのキーボードとマウス操作を座標と共に記録して再現する。一方、高レベル記録はWindowsの各画面をオブジェクトレベルで識別、スクリプトとして保存することができるとか。
UWSCを知っているだろうか。筆者はUWSCを数年前に利用したことがあって、当時はそれがRPAの一種だとか意識することなく、単に便利なツールとして、利用していた。

知らない人はググってほしいが、UWSCはまさにマウス操作を記録して、それを自動的に再現する仕組みのこと。筆者はこれを使って、なかなか取れないスポーツ施設の予約を行っていたが、見事に予約が取れるようになり、リア充な生活を送っていた。

主なRPAツール
・WinActor  (NTTアドバンステクノロジ)
・BluePrism
・Automation Anywhere
・BizRobo
・UiPath


出典:ITpro

まとめ

チャットボット・AI(人工知能)・RPAは、どれも自動化になるが、それぞれ自動化する仕組みが異なると言うことになる。大きく分けるのであれば、(基本的に)判断ベースで自動化するチャットボットとAI、ルールベースで自動化するRPAとなるか。
さらには、事前に設定されたロジックを元に判断するチャットボットと、大量の知識データから現象を推論し、自ら判断するAI(人工知能)と言うことになる。

参考

上記、チャットボットやAI(人工知能)について、さらに詳しく知りたい方は、弊社hachidoriが運営するメディア「hummingbird」へ!!
チャットボットについて、ご興味がある方は、hachidoriまで!!