サイトM&Aの実態

サイトM&Aの実態

目次

サイトM&Aとは

サイトM&Aとは、ウェブサイトの売買のことを指している。
サイトM&Aサービスとは、ウェブサイトを買いたい人と売りたい人をマッチングさせるサービスのこと。

基本的な流れは、どのサービスも同じで、売却を検討しているサイトを登録した後、審査が行われる。
その際、必要であればアクセス数や売上、経費などの追加情報を提出する。

売却が許可されると、サービス上に掲載され、購入希望者を募ることができ、購入希望者が現れたら、直接売却交渉を行い、売却が成立した金額から手数料をサービス側に支払うような流れ。

サイトを購入したい場合は、前述にもあったように売りに出されている案件を入札し、買収交渉を行う。
その他、自分の探しているサイトの希望を出すことで情報を集める方法もある。

サービスによっては、会員登録が必要で、会員登録をすることでより多くの案件を閲覧できるようになるので、ぜひ閲覧して見て欲しい。

サイトM&Aサービス一覧

サイトM&A


サイトM&Aは、 インターネットサービスの大手であるGMOが運営しているサイト買収、売却の ポータルサイト。
その他、実際のサイトM&A成功事例が ブログで公開されており、現在のトレンドやどういったホームページが高く評価されているのかなども知ることができる。

SITESTOCK


サイトキャッチャーの大きな特徴は、売り手と買い手を繋いで直接交渉が行える『直接交渉プラン』とサイトキャッチャーの仲介担当者にすべてを任せる『サイト売買仲介プラン』が用意されている。

その他、サイトのM&Aで重要となる契約書を無料で作成してくれるのも嬉しいサービス。

サイトキャッチャー


SiteStockは、サイトのM&A以外に提携しているベンチャーキャピタルや証券会社を紹介するサービスがある。
サイトを高額で買収する際に、融資を受けられる可能性があり、優位な交渉が臨めるでしょう。

ちなみに、同サービスでは、過去に『総務の森』という総務や人事、法務の疑問を解決する情報サイトのM&Aを行ったという実績もある。

サイトレード


設立が2006年とサイトM&Aの業界の中では一番の老舗。
サイトの買収や売却だけでなく、購入希望の方に対して、購入したサイトのカスタマイズ等(ホーム ページ制作や CMS導入、 コンテンツ制作など)を依頼することも可能。

サイトM&Aの案件を見てみる

では、具体的な案件を見てみよう。
各サービスサイトで、会員登録なしでも一定の案件を検索をすることができる。
例えば、SITESTOCKで「仮想通貨」と検索して見た。
すると、20件程度の案件が並んでおり、ステータスも受付中から成約済みまで様々。

目を引いたのは、「仮想通貨・ブロックチェーンに関する情報サイト・WEBメディア」という案件で、月商40万円ながら、1000万円で成約している。仮想通貨関連サイトであることによって、プレミアムがついたのだろうか。

同じく、サイトキャッチャーで同様の検索をして見た。

同じ案件があり、受付終了になっている。SITESTOCKで成約したためにサイトキャッチャーでは終了したものと見て取れる。

ちなみに、チャットボットに関する案件はどのサイトにみ見当たらなく、まだ売買市場には出ていない様子。

サイトM&Aをどう活用するか

活用方法は、いくつかある。
一つ目は、サイトを買うという活用方法だ。

これは、ある事業を行おうと思った際に、一からサイトを構成するのと比較して買った方が良いと判断すれば、買うわけだ。

買った方が良いと判断するのに当たっての考え方は以下。
・サイトを構成するドメイン(URL)は生き物である
 ドメインは住所のようなものだが、紐づくコンテンツや、ドメイン作成時期など、様々な要素からドメインは評価される。
 ドメインの評価が高いほど、SEO上も有利になると言われている。
・当然だが、一定以上のクオリティのサイトを作るのには時間と費用がかかる
・サイトと言っても、サイトに紐づく売上も一緒に売買することが一般的である

二つ目は、サイトを売るという活用方法だ。
理由はいくらでもあるだろうが、一般的なのは、他の事業に専念するため、まとまった資金が必要であるため、人手不足などだ。
売却額については、ある程度希望はできるものの、当然に市場原理の中で売買が成立するわけなので、現状の売上・利益・ジャンルなどのから総合的に適正価格を定めることになる。

三つ目は、サイト売却のためのサイト購入だ。
どういうことかというと、テコ入れしたら売上が向上しそうなサイトを安めに購入し、テコ入れして売上を拡大させるなどして、購入した価格よりも高く売ることで、その差分を利益として得るということ。

特に、もともとアフィリエイターをやっていたようなサイト運営に精通した者が多いようだが、こう言ったサイト売買を主業にする専門家や副業にする者も一定数いる。

サイトを作るのが得意な人は、売れそうなサイトを作って、ターゲットした企業にうまく売り抜いて売却益を出すような副業をして見てもいいかもしれない。またサイト運営に自信がある人は、割安のサイトを購入して、売却することで利益を出すのも面白い。

企業担当者としての目線で言えば、自社の事業ドメインや新規事業の事業ドメインに関連するサイトが割安で売れているなら、一度DD(デューデリジェンス)をして見てはどうだろうか。DDをするだけでも、事業運営におけるヒントは得られるかもしれない。