Pet×tech ペットサービスをまとめてみた

Pet×tech ペットサービスをまとめてみた

目次

ペットサービス概要

ペット業界での主役である犬と猫は全国に約1,800万頭いると言われており、15歳未満の子供の数よりも多い。決して少ないとは言えない数のペットが存在している。
出典:一般社団法人ペットフード協会「2017年 全国犬猫飼育実態調査」

ペット産業は大きく3つの市場に分かれる。
1)ペットフード市場:前年度比102.8%の4,735億円(2015年度)と推定(キャットフード市場が拡大)。
2)ペット用品市場:前年度比100.1%の2,505億円(2015年度)と推定(ペットシート、猫砂、シャンプーなどと品目は多様)。
3)生体(ペット販売)+サービス分野:前年度比101.2%の7,480億円(2015年度)と推定。
引用:矢野経済研究所「ペットビジネスマーケティング総覧2017年版」

ペットサービス市場

ペット市場のトレンドとしては、まず全体の飼育頭数の減少だ。面白いのは、犬の頭数は過去5年間で連続して減少している一方で、猫の頭数は安定しており、過去5年間での飼育頭数は2017年が一番多くなっている。
理由としては、犬の小型や、それに伴う小型動物の普及により、それら小型動物が犬に置き換わる現象が起きている。
ここのロジックは不明確だが、なぜか小型化の影響を猫は受けないらしく、頭数は安定している。

出典:アイペット損保

また、ペットの家族化に伴い、ペットフードやペット用品へのこだわり・多様性が増し、それら商品の需要が増えている。

上記「小型化」に加え、もう1つのトレンドが「肥満化」だ。飼い主のペットに対する健康管理意識が高まり、ペットの肥満防止のための健康食品の需要が高くなっている。

ペットサービス競争環境

ペットフード市場は、市場シェア上位を外資系メーカーが占めている点が特徴。
マースジャパン、日本ヒルズ・コルゲート、ネスレピュリナペットケア、いなばペットフードなど。
国内企業ではユニチャームが最大手になるよう。

ペットケア用品主体事業者では、アイリスオーヤマ、ライオン商事、ヤマヒサ、ドギーマンハヤシなどが有力。

ペット関連卸事業者では、最大手のジャペルに次いで、エコートレーディングが主要企業となっている。

ペットサービス一覧

ペットフード、ペット用品、ペット自体の販売以外に、ペットサービスとしてどのようなサービスがあるのか、特に新興系サービスに絞って調べて見た。

DogHuggy(ドッグハギー)


https://doghuggy.com/自分のペットを、ご近所さんに預けることができるサービス。ペットのお世話係をしてくれるご近所さんに、預けるということ。もちろん、有料のサービス。2015年5月にα版をリリースしており、NHKやTBSなどのメディアにも取り上げられている。

VIPペットサービス


ペットの葬儀・火葬サービスを提供している。自宅から自宅への完全送迎、個別火葬証明の発行など、手厚いサービスが特徴のよう。
http://www.mind.ne.jp/pet/

peco


PECO(ペコ)は、犬・猫などのあらゆるペットの情報が集まるペット専門メディア。癒し・笑い・感動の記事から、病気・しつけ・里親などのお役立ち記事まで、ペットとの毎日がもっと楽しくなるような情報が満載のサービス。
https://peco-japan.com/

ペットフィルム


ペットの動画に特化したキュレーションサイト。犬・猫・笑いなどの複数のカテゴリーに分けて記事が作成されている。
http://petfilm.biz/

ペットのおうち


ペットの里親探しを支援するサービス。平たく言えば、ペットの里親を探している飼い主と、新たにペットを欲しい人をマッチングするサイトだ。他にもペットのお悩み相談を受けるなど、社会的意義の高いサービスだと感じる。
http://www.pet-home.jp/

ペット*チャットボット

ここまで、ペット関連サービスをいくつか紹介してきたが、最後はお馴染み、チャットボットに掛け合わせてみる。
調べていくと、ペット*チャットボットの事例が1件だけ見つかった。

マースというイギリスの企業が提供しているペットフードブランド・Perfect Fitが、イギリスで「Perfect Fit+ Programme chatbot」と題し、飼い主がペットに対して理解を深められる、Facebookチャットボットを通したプログラムを開始したらしい。
このチャットボットでは、まず自分が飼っているペットのプロフィールを投稿し、「犬か猫か」「オスかメスか」「名前」「年齢」「体重」などを選択・回答していく。

下記のように画像とテキストで構成されており、「犬は一日の中でどの時間が最もアクティブか?」「犬は、犬同士、人と、どちらと遊ぶのが好きでしょう?」のように質問が投げかけられ、そのあと出てくる選択肢をユーザーにセレクトしてもらい、その答え合わせをチャットで進めていく。

日本では、まだ公にされているペット*チャットボットの事例は見つけることができなかったが、今後出てくる可能性は高い。日本であれば、LINEを使ったペットサービスが受けられるチャットボットなんかが良さそう。
ペットフードやペット商品を提供する企業であれば、自社商品をPRするための施策として、それこそ上記マース社のような、自社商品のPRもちゃっかり混ぜなら、便利なボットを提供するのも良い。
メディアを運営する企業であれば、LINEまたはメッセンジャーを、もう一つのチャネルとして、顧客に対して記事やコンテンツを配信し、広告を訴求するといった施策は容易に思いつく。

この分野にご興味がある方は、ブレストでもなんでもお付き合いします。ぜひご相談ください。
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