Twitter DM botは使えるのか。活用事例とできることを調べて見た!

Twitter DM botは使えるのか。活用事例とできることを調べて見た!

目次

Twitter DM botとは

  
Twitter DM botとは、そもそも何ぞ?と言う方向けに、簡単にまとめておく。

ご存知の通り、LINEやFacebookメッセンジャーは、2016年4月にすでにそれらチャットアプリ内でチャットボットの開発が可能となる、APIを公開している。それに遅れを取った形で、Twitterも2016年11月にAPIを公開している。Twitter上にて、ツイートやコメント、いいねなどのアクションを行うAPIは以前から公開されていたが、Twitter DMにおいて、メッセージのやりとりを自動化できるチャットボットプラットフォームとしてAPIを公開したのが上記ということ。

Twitter DM bot APIの公開に伴い、ユーザーは誰でも簡単にTwitter DM内でのボット開発できるようになった。

Twitter DM botでできること

Twitter DM botでは、どのようなことができるのか。
つまりそれは、Twitter DM bot APIがどのようなフォーマットを用意しているのか、ということになる。

このような場合には、様々なまとめサイトがあるので、それらを探せば調査できるのだが、LINEもFacebookメッセンジャーもそうであるように、プラットフォーマーの仕様は当然に変更されていくものなので、それぞれのプラットフォーマーの公式のディベロッパー向けサイトを閲覧することを強くおすすめする。

Twitterであれば、こちらがそれだ。
https://developer.twitter.com/en.html

その中の「Direct Message API features」を見てみると、以下のようなフォーマットが用意されている。

・Sending and receiving events
Send and recieve Direct Messages.

・Welcome Messages
Create messages that display for specific scenarios.

・Message Attachments
Attach videos, images and GIFs.

・Quick Replies
Prompt users for structured replies with a menu of options.

・Buttons
Add buttons to link to websites, deeplink to apps or other parts of Twitter.

・Conversation management
Properties to help manage the conversation between multiple applications.

・Custom profiles
Display a custom profile image and name in a Direct Message.

・Customer feedback cards
Prompt users for NPS and CSAT feedback.

出典:Twitter Developer

ウェルカムメッセージ、動画・画像の添付、クイック返信、ボタン…一通りは用意されている。
LINEの画像カルーセルなどのテンプレートや、イメージマップなどのリッチなAPIは見当たらないが、最低限は提供されているよう。

Twitter DM botの活用事例

Twitter DM botはどのようなところで活用されているのか、国内・国外での活用事例を探してみた。
結論からいうと、国内事例は見つけることができなかった。(もっと時間をかけて探せばあるのかもしれない)
まとめサイトで紹介されていた国内事例はいくつかあったが、すでに閉鎖されていた。

海外での事例では、以下2点を確認することができた。
・United Airlines
・The Economist

それぞれ見ていく。

United Airlines

  
United AirlinesのTwitterアカウントから、メッセージボタンを押すと、上記画像のように、自動的にウェルカムメッセージが入る。さらには、メニュー欄に2つのメニューが表示されて、フライト情報や、フライトステータスが確認できるようになっている。
位置情報から、フライト情報を確認できるようだが、国内は未対応のよう。
  

The Economist

  
経済メディアのThe Economistも同様にTwitter DM botを運営している。
できることは、United Airlinesでのヘルプデスク対応と違って、おすすめの記事の配信や、欲しい情報の検索といったコンテンツ配信に特化した内容になっている。
メニューも複数あって、See moreでさらに記事を読むこともできるし、HOMEボタンでトップに戻ることもできるようになっている。
なかなか作り込まれている印象。

Twitter DM botのまとめ

UI、できることはFacebookメッセンジャーbotに近い印象。上記2アカウントを使ってみた感想としては、やや、レスポンススピードが遅く、もたつく感じがある。

国内で事例がないのは、恐らくTwitter DM自体が、日々の消費者と企業とのコミュニケーションの中で、利用されているケースが少ないという点。そして、Twitter DM botが簡単に作れるツールが、LINEやFacebookメッセンジャーほど存在していないこともあるだろう。

Twitterと相性の良い、若年層世代をメインターゲットにしたビジネスであれば、Twitter DM botは効果的に活用することができると考える。今後もTwitter DM bot周りの動向を追っていきたい。